虫歯に気をつける4つの時期|オリーブ歯科・こども歯科|春日井市・高蔵寺の歯医者

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医療コラム

虫歯に気をつける4つの時期|オリーブ歯科・こども歯科|春日井市・高蔵寺の歯医者

 😀 虫歯に気をつける4つの時期

前回、新しい歯がはえて2年間は虫歯になるリスクが高く注意が必要というお話をしました。今回は生涯で虫歯になりやすい4つの時期についてお話ししようと思います。

虫歯(齲蝕)は、歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶けることで発生する病気です。エナメル質の中にある象牙質まで虫歯が達するとより進行していくため治療が必要になります。エナメル質内に虫歯がおこっている時期を初期虫歯といいまだ治療の必要はありません。初期虫歯の段階で虫歯を発見し、虫歯リスクに気づいてもらい、予防行動に取り組むことでいかに歯を削らずにするかがとても重要です。

この虫歯は、特定の時期に特にリスクが高まる傾向があります。では、虫歯になりやすい4つの時期について詳しくお話しします。

虫歯になりやすい時期は主に以下の4回です。

1. 幼児期

幼児期(1〜3歳)は、乳歯が生え始める大切な時期です。この時期の子どもたちは、歯磨きの習慣がまだ定着しておらず、親のサポートが不可欠です。以下の理由から、この時期は虫歯になりやすいとされています。
甘いものの摂取: 幼児は甘いお菓子やジュースが大好きです。これらの食品は虫歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)のエネルギー源となり、酸を生成します。特に、就寝前に甘い飲み物を与えると、口の中が酸性になりやすく、虫歯のリスクが高まります。1度酸性になってしまうと唾液の作用で再び中性に戻るまで2時間かかると言われています。
口腔衛生の不十分さ: 幼児はまだ自分でしっかりと歯磨きをすることができないため、虫歯予防のためには親がきちんとした口腔ケアを行う必要があります。しかし、忙しい生活の中で、このケアが疎かになりがちです。1日1回はしっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。
歯の生え変わり: 幼児の歯は非常に柔らかく、虫歯になりやすいです。また、乳歯に虫歯があるとお口の中が虫歯になりやすい環境の為、その後はえてくる永久歯も虫歯になる可能性がとても高いです。したがって、この時期の口腔衛生は非常に重要です。

2. 小学生の時期

小学生(6〜12歳)は、永久歯が生え始める時期であり、虫歯のリスクが増加するもう一つの重要な段階です。この時期に虫歯が多く見られる理由は以下の通りです。
6歳臼歯が生えてくる:6歳臼歯は乳歯の更に奥に生えてきます。生えてくる途中はとても歯磨きしにくく、特に溝の汚れを除去することはとても困難です。歯科医院で予防処置(シーラント)を行い虫歯にならないようにしましょう。
食生活の変化: 学校に通うようになると、友達とのおやつや学校の給食、また家庭でも外食が増え、糖分の摂取が多くなります。特に、ジュースやお菓子が身近にあるため、虫歯のリスクが高まります。ちょこちょこ食べなどのような間食回数の増加は虫歯リスクをとても大きくします。
歯磨きの習慣: 自分で歯磨きをすることができるようになったものの、まだ十分にできていない子どもが多く、特に磨き残しが発生しやすいです。歯科医院での定期的な清掃と歯磨きの指導が重要です。
生活習慣の変化: この時期は、子どもたちが忙しくなるため、夜遅くまで勉強したり、テレビを見たりすることが多く、口腔ケアが疎かになりがちです。睡眠時間の不足も虫歯のリスクを高める要因です。

3. 思春期

思春期は、成長と変化の多い時期であり、虫歯のリスクが再び高まる時期です。この時期には以下の要因が影響しています。
食習慣の変化: 思春期の子どもたちは、外食やスナックの摂取が増え、甘い飲み物や高カロリーな食品を好む傾向があります。これにより、口の中が酸性に傾き、虫歯の原因となることが多いです。
自己管理の不足: 思春期は自己主張が強くなる時期でもありますが、同時に自己管理が不十分になることがあります。友達との付き合いが増え、規則正しい生活が乱れると、口腔ケアが疎かになり、虫歯のリスクが高まります。
歯科医への訪問の減少: 中高生になると、学校生活や部活動の忙しさから、定期的な歯科検診を避けることが多くなります。これにより、虫歯の早期発見が遅れ、進行する可能性があります。

4. 中高年期

中高年期は、加齢による体の変化や生活習慣が影響し、虫歯のリスクが再び高まる時期です。この時期の特有のリスク要因には以下があります。
エナメル質の劣化: 加齢とともに歯のエナメル質は徐々に薄くなります。エナメル質が薄くなると、虫歯のリスクが高まります。また、歯の質も弱くなり、外的な刺激に対して敏感になります。
歯周病の影響: 中高年期は歯周病のリスクが高くなり、歯を支える組織が弱くなることで虫歯が進行しやすくなります。歯周病は虫歯と密接に関連しているため、特に注意が必要です。歯茎が下がり歯の根っこが露出してくると清掃が難しくなり虫歯リスクが高まります。
健康状態の変化: 糖尿病や高血圧、ドライマウス(口腔乾燥症)などの健康問題が増えることで、口腔内の環境が変わり、虫歯のリスクが高まります。特にドライマウスは唾液の分泌が減少し、口の中の清潔さが保てなくなるため、虫歯のリスクが増加します。
生活習慣の乱れ: 仕事や家庭の忙しさから、口腔ケアが疎かになることがあります。また、飲酒や喫煙も口腔内の健康に悪影響を与え、虫歯のリスクを高める要因となります。

まとめ

虫歯になりやすい時期は、幼児期、小学生、思春期、中高年期の4つです。それぞれの時期に特有のリスク要因があり、適切な口腔ケアや定期的な歯科受診が必要です。特に、子どもたちの虫歯予防には親の積極的な関与が不可欠であり、また、中高年期には健康管理と生活習慣の見直しが重要です。
それぞれの時期に合わせたお口の健康状態を保つためのアドバイス、サポートを当院で行なっておりますので是非ご来院ください。
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